日本は世界有数の長寿国であり大変すばらしいことですが、平均寿命と健康寿命の間には約10年の差があると言われています。つまり多くの人は人生の終盤において何らかの健康上の問題を抱えて日常生活の制限を受けながら約10年もの期間を過ごすということです。
この期間の生活を守るためには病気を「治す医療(=キュア)」だけでは十分ではありません。病気と上手につき合いながら生活を「支える医療(=ケア)」がとても重要であり、その中心を担うのが在宅医療(訪問診療)です。
たとえ健康上の問題を抱えていたとしても地域の中の生活者であり続けることは極めて重要なことだと考えています。多くの人が住み慣れた環境で大切な人達とともに安心して過ごし、満足のいく人生を全うすることが我々の願いであり、そのお手伝いをするために寄り添い努力し続けていくことが我々の使命です。